平成26年 山行記録

大行沢 カケス沢

 日 程  : 平成26年8月17日〜19日
 パーティ : 
宮崎、高橋(忠)、井上   記録:井上


 

 

イワナがあまり釣れない沢が続くと、やはり大行沢へ行こう、となる。今回で三回目なのでちょっと変えて、支流のカケス沢の左俣と右俣へ入ることに・・・。釣れるかな?

 17日の夜 小見川にいつものように集まり、いつもの処でテント泊まり。
 18日、車を登山口において歩き慣れた登山道に入るが、暑くてワンピッチ目の雨滝が遠く感じる。もう一時間歩いて入渓点。三回目なので緊張感は無いうえ、今日はカケス沢出合にテントを張るので楽勝だ。
 水量は丁度良い感じで楽しいし、何度来ても美しいナメ滝に感激する。しかし期待のイワナの姿が見えないし釣れない。もしかして「大行沢はもう釣れない。」と言う七月に行った北海道の山で小耳に挟んだ噂は本当だったのか?信じていなかったけど・・・。
 カケス沢出合は流れが貧弱すぎて行きすぎてしまったが、戻ると焚火サイト付きの一張分のテン場に昼到着。なかなか良い感じです。後はイワナがあれば最高なんですが・・・・どうにかしたい。 

 時間はたっぷり有るので簡単で短いカケス沢の左俣に行き、イワナも釣ってと出かけるが、あまりにも水量が少なく、面白そうな沢ではないのですぐ戻り、確実だと思われる本流を釣り上がる。好ポイントに入れるが何処もダメ。仕方なく上へ上へと行ったら、知らぬまに大滝に来てしまっていた。ここで釣れなければ諦めるしかない。イワナを当てにしていたので、今晩の食事は粗末なものになり、食担としては肩身の狭いものとなってしまう。祈るような気持ちで振り込むが駄目、しかし諦めかけた頃「きたーーー!」
 そのあと同行者も上がって来て三人で粘り、お刺身、から揚げ分を釣りあげたところで戻る。張り切って薪を集め、イワナに感謝の食事となり、後に余興などもあり、楽しい宴会となりました。

 19日 今日はカケス沢右俣なのですが、昨日の左俣があまりに貧弱だった為、期待をせず出発する。出合付近は本当に水が少なく、軽く跨げてしまう。 しかし、上がるにつれ少しずつ沢らしくなり、樋状の滝も現れ楽しめるようになったが、まもなくゴルジュ帯に入ると一変する。私達は泳げないため、やさしい滝であっても取り付けず、厳しい高巻きを強いられる。足元はずるずると滑り、つかんだブッシュを頼りに強引に上がるが、男性陣はともかく、還暦を過ぎた私には辛いものとなる。今から腕力鍛えても、ダイエットしても無理だと思うので、今後はゴルジュと名の付く処には行くまいと誓ったのでした。

どうにかゴルジュを越えると間もなく、自然にできたとは思えないような北石橋の見事さに、しばし見とれてしまいます。写真を撮られるのが嫌いな私も、橋の下で「はい、チーズ」

 ここから上はほとんど無いということなので、出合のテントまで登山道を下ります。あんなに苦労して時間もかかったのに、早かった。快適なテント場に別れを惜しみつつ下山。
 途中、以前から「絶対、大物がいる。」と確信していた滝壺で釣らしてもらって大当たり。満足、満足。
 今回、体力的限界を感じてしまったけれど、できたら来年も好きな沢に行きたいと願っています。