平成26年 山行記録

足尾の沢:手焼沢〜長手沢,ヒライデ沢
 (沢登り)

 日 程  : 平成26年7月15日〜17日
 パーティ : 
宮崎、高橋(忠)、井上、清水   記録:高橋(忠)


 

 

行 程
15日(火) 小見川20:00発〜茨城空港北IC〜日光有料道路(日光PAテン泊)
16日(水) 日光PA〜日足トンネル出口6:20−手焼沢遡行−休息7:15−休息
       8:45−休息9:55−登山道10:30−下降点10:40−長手沢下降−休息
       12:05−休息12:40−手焼沢・長手沢合流点15:30−日足トンネル出口
       16:05〜銀山平キャンプ場(テント泊,キャンプ場上の国民宿舎かじか荘で入浴)
17日(木) 銀山平キャンプ場〜折場登山口駐車場7:20−ヒライデ沢入渓点7:30
       −ヒライデ沢遡行−釣り7:45...8:15−休息9:55−休息10:55−登山道11:40
       −小丸山12:25−休息12:55−塔ノ沢登山道との分岐13:20
       −折場登山口駐車場14:00〜日光有料道路〜茨城空港北IC〜小見川

 清水さんの沢デビューである。宮崎さんが,清水さんの休みに日程を合わせ,まずは日帰りでイワナ釣りも経験できる近場の沢を2本計画してくれた。今回,私はカメラを忘れてしまったため,写真撮影は宮崎さんと清水さんにお任せだ。

 前夜,日光PAにテントを張り仮眠。翌朝,日光有料道路からR122に入り,日足トンネルを出てすぐ橋を渡ったところに駐車スペースがあり,そこに車を止め沢装備をして出発する。国道から地蔵滝8mが見える。橋を戻り,トンネル脇から沢の左岸に地蔵滝とその上の堰堤を巻けるように明瞭な導線がつけられている。堰堤上ですぐ手焼沢/長手沢の出合になる。ここは左の手焼沢を遡行する。

 両側に石垣を見ると沢幅が狭まり石積み堰堤。左から巻いて行くがここに「大イワナ三浦」なる赤ペンキで書かれた看板があった。大イワナでも釣れるというのか,ワクワクしてしまう。沢は明るく気持ちが良い。ミニゴルジュ,大釜を持った小滝の連続,トイ状ナメ,出てくる滝もおおむね5m前後と,比較的簡単に越えることができ,初心者向きの沢である。清水さんは
イワナ釣りも初めてだと言うことで,釣れそうなポイントで優先してチャレンジしてもらった。我々も所々で,竿を出したがなかなか釣れない。この沢は,アプローチが便利なので釣り師が結構入っているようだ。

 いよいよ沢の詰め。いつもならこの詰めが非常にきついのだけれども,ここは短い笹の緩やかな斜面で,藪漕ぎなしで登山道に出られる。稜線から下に,中善寺湖スカイラインと中善寺湖が見える。登山道を茶の木平方面に登って間もなく"半月峠"の道標がある。この辺から長手沢に向かって下降を開始する。難しいところも無く,途中ポイントで釣りをしながら降りていく。何人かの釣り師と出会う。あまり釣れていないようだ。手焼沢の出合から,同じルートで,車に戻る。

 銀山平キャンプ場に移動。本日の宿泊場所だ。とてもきれいで,広大なキャンプ場だ。バンガローも10数棟あり,トイレ棟など施設が充実している。ただ,誰もいない,今日はこの広いキャンプ場を貸しきりのようだ。まず,炊事場の近くにテントを
張って,このすぐ上にある国民宿舎「かじか荘」で入浴。楽な行程だったので,疲れも無くさっぱりとした体で,のんびりと夕食を楽しんだ。


 翌朝。テントを撤収して,折場登山口の駐車場に移動。霧が濃く,雨が降り出しそうな感じだ。車道を10分ほど戻る感じで歩くと折場橋に到着。ここが入渓点だ。堰堤を4つ超して沢歩き。今日もポイントで竿を出す。何とか清水さんに釣ってもらいたい。粘った甲斐があり,2匹ゲット。めでたし,めでたし。
 この沢も前日と同じで大きな滝も無く,
ほとんどの滝が正面突破でき,またできないところでも巻き道がある。階段状の滝や小滝の連続,滑滝もちょくちょく顔を出し,ちょっとしたミニゴルジュと変化があってとてもおもしろい,癒やし系の沢だ。






遊びながら4時間くらいで,藪漕ぎもなく難なく前袈裟丸山と小丸山の中間辺りの登山道に出た。鞍部には,かまぼこ型の避難小屋とトイレがあり。小屋の中を覗き,小丸山,賽の河原経由で折場登山口へ。












 霞んで遠くの展望は良くないが,周りの景色を見ながら,気持ちよく稜線を歩く。賽の河原の道標には弓の手登山口と書いてある。下にかっこして小さく折場と書いてあるが,なぜ折場登山口では無いのか(駐車場には折場登山口という標識が),とてもまぎらわしい。
 今回の沢は,2日とも難しいところも無く,でも変化に富んだ明るく気持ちの良い沢であった。