平成26年 山行記録

北海道の山と釣り

 日 程  : 平成26年7月2日〜13日
 パーティ : 
井上   記録:井上


 

 

私が奈良県から越してきて二年あまり、自分で運転して山に行っていません。高速道が苦手な私には、ここから山は遠過ぎます。
 しかし、ある時気が付きました、大洗からフェリーが北海道に行っていることを。そしてチャンスを待っていました。 

 決行日は7月2 日。夕方フェリーに乗って3日午後二時頃苫小牧港着。
いよいよ大雪山目指して出発。次の日の朝一番のロープウェイに乗って、旭岳から白雲岳小屋のテント場泊まり。天候もよく35年ぶりの見事な高山植物に見とれる。

 5日は忠別岳をピストンした後、白雲岳カールの天空の楽園のような花畑に夢心地になっていた。本当はトムラウシ方面に縦走したかったけれど、例の大量遭難や自分の体力等考えたら、気持ちが萎えてしまった。

 6日、ロープウェイまで戻り、今度は魚を釣ろうと意気込み、車で忠別川沿いに下りながらポイントを探す。しかし、熊が怖くて入れない。
 すると川沿いに広場があり、人が沢山いて名水を汲んでいる。河原では子供も遊んでおり、ここなら安心と思い、ダメ元で竿をだすと、20センチ位のエゾイワナ、オショロコマ、ニジマスが難なく釣れた。初めて釣った北海道の魚に喜び勇んでキャンプ場へ・・・「おいしかったぁ〜。」

 7日の午後も前日の釣り場のすぐ上で釣る。それを持って、次の日の富良野岳登山の為に白金温泉国設キャンプ場に移動。

 8日、富良野岳から上ホロカメットクを登ってくる。眺めの良い山で気持ち良かった。ちょっと遅かったが味噌汁用にネマガリタケを採りながら下山。
 ここのキャンプ場は広くて林があり川に面している。さっそく釣りへ行くが、川幅が広く水量も多くて、釣り方がわからない。仕方ないので、そこに流れ込むほんとうに浅い流れに入れると、小さいが入れ食い。熊が恐いのでずっと声や音を出してい
るのに、釣れる。やはり北海道は違う。
 夕飯も朝食もニジマスだが、飽きない。不思議だ。

 9日、以前から行ってみたかった帯広の植村直巳記念館に行く。とても小さく訪れる人もほとんどいないが、植村さんに会えたような気になれる場所で、来てよかった。
 次は、石狩の山に登ろうかと考え北上し、然別峡のキャンプ場に入るが、ここが素晴らしくいい所で、二泊してしまう。
 よく釣れる流れに三方を囲まれ、その流れの脇に、小さい露天風呂がある。泊っている人も数人なので、ちょっと声をかけておけば、女性だって問題なし。

 すぐ近くにも露天風呂やいいポイントが幾つもあるが、私はそこに釣りに行って、熊に会ってしまった。常連の人に「何年来ても皆会えないのに、それは、よかったね。」と、言われたが、生きた心地がしなかった。
 もっとここに居たかったが、台風が北上していて、12日に乗るフェリーの運航が怪しくなってきたので、携帯の通じる所まで釣りながら下りる。今晩のおかずも、ニジマスだ。

 考えてみたら、登山中以外、朝、夕、時には昼食も釣った魚だった。こんな旅は初めての経験で、楽しかった。
 来年も、北海道に行くぞ!!