平成25年 山行記録

第95回 秋の市民バス山行
(菅平) 根子岳

 日 程  : 平成25年10月19日〜20日
 パーティ : 
永井、内田、高橋(忠)、宮崎、遠藤。高橋(恵)、水野、一般5名


 

 

出発前の天気予報が悪く、登れない時はどうしようと前日になってバタバタしてしまったが、あまり良い案が浮かばないまま出発した。1日目は上田城跡公園に寄り、山本鼎記念館や博物館、真田神社等を自由に見学してもらい、菅平の宿へ向かう。宿は他に客はなく貸切である。談話室で燃える薪ストーブが心地良い、天気予報は相変わらず良くならないが、雨の山行も悪くないと開き直り、小雨ならば出発する事に決める。

 朝起きると予報通り雨であった、傘をさして外に出てみる、雨量としてはそれ程でもないので、行ける所まで歩く事にする。朝食の弁当を宿で食べてもらい、雨具を着けてバスに乗り込む、登山口から暫くは階段状に整備された道が展望テラスまで続く、雨の割に視界は遠くまであり、牧場を中心に菅平の風景を見る事ができる。ここから白樺まじりの樹林帯を登るが、きれいな紅葉ではないが秋らしい山道である。樹林は白樺から岳樺に変わり、やがて笹原の道に出る。風はあまり無く、雨も気にならない程度なので頂上まで行く事にする。この辺りから見下ろす景色は笹原の向こうに秋色の山肌が広がり、葉を落とした岳樺の樹林も絵になりいい感じである。思ったより早く頂上に着く。他に登山者はいない、さすがに北アルプスは見えないが、菅平とこれを囲む山々は割とよく見える。隣の四阿山にはガスがかかっていた。

 大黒様を祭った祠の前で記念写真を撮り、田村さん持参のワインで乾杯する。
お湯を沸かしてコーヒーなどを飲み、下山にかかる。下りは視界が開けて菅平を見下ろしながら行く。ナナカマドの実ひとつひとつに丸い水滴がぶら下がっているのがおもしろく又美しい。展望テラスに着くころにはガスに包まれ、景色はほとんど見えなくなってしまった。

 宿に戻り、風呂で冷えた体を温める。食を待ちながら、薪ストーブが燃える談話室に集まり、永井さん、佐藤さん差し入れの缶ビールで幸せなひと時を過ごす。ゆっくり昼食をとり、食後のコーヒーのサービスまで受けて帰路に着く。雨の中の山行でしたが、一般参加の人達にもそれなりに楽しんで貰えたようで、安堵しました。雨の中でなければ出会えない風景もあります。又それを感じ取って楽しんでくれたお客様に敬意を表します。

 今回のバス山行は9月末で一般参加申し込みが6名と、参加者が極端に少ないので中止にすべきか検討しましたが、バス山行の長い歴史を考えると中止にするのは忍びないとの皆の考えで、実施する事になりました。しかしこの傾向は続くものと思われます。見直しの時期が迫っているのも確かな事と思います。