平成25年 山行記録

八幡平 大深沢(東ノ又沢)

 日 程  : 平成25年9月8日〜11日
 パーティ : 
宮崎、高橋(忠)、井上


 

 

八今年の沢も終わりに近いので、遠くてもいいから大きな沢でイワナも釣ろうという話になりました。行ったことのある高橋さんによるとテン場の前で釣れるとのこと。
確実に釣れるようなので決まり!

8日 
 14時小見川出発。22時には高速を下り、チェーン着脱場にてテントを張りました。これなら運転する人にも楽です。

9日 
 車を大深橋のたもとに止め、沢装備を着け先ず赤川をつめる。楽な沢で大深山荘の改築時には工事の人々が使っていたらしい。途中近くの岩の上でカモシカがジッと私達を見下ろしていた。動かない。神々しく威厳さえあるその姿は、私達に何か言いたげにも見えた。

 8時に登山道に出て嶮祖森を経て鞍部の仮戸沢の下降点を探すが、どうにも入り口らしきものが見当たらない。高橋さんが「確かにここだ」と言うのでよく見てみると、密集した根曲がり竹の中に微かに見て取れる。はたしてどうやって一歩を踏み出したらいいのかわからない程のヤブ、これでも前回よりましだというが東北の沢の経験の少ない私には驚きであった。30分ほどで流れに出たが、両側から竹が倒れこんでおり歩きにくい。目を突いたら大変なことになるので注意して歩くがゴーグルが必要なところだと思う。そんな歩きがしばらく続いた後は緩やかな下りになり、やがて急になると間もなく本流となって、そのすぐ上が今日のテン場。12時15分着。みんなで整地し竹を敷いたら一晩ではもったいないほど快適になった。

 さあ、時間はたっぷりあるので釣り竿もってナイアガラの滝へ。綺麗な流れです。イワナも走ります。天気も良いし気分は最高。高橋さんが走るように下って行きます。皆気分は一緒のようです。滝は水量が多いので下降は諦め、そこから戻りながら釣り上がり良いサイズも含め10匹ほど釣れました。夕飯は以前からしてみたかったイワナづくし。刺身、から揚げ、ホイル焼きにイワナ汁そして炊きたてご飯、最高です!お酒もたっぷり飲んで8時消灯。

10日 
 今日は先ず朝ご飯用のイワナ釣りです。間もなく充分釣れたので夕べの残り物と一緒に雑炊にして朝食。イワナは癖が無いのでなかなかいけます。
 今夜のテン場は近い。釣りながらゆっくり移動したが深場がなく、形が小さかったが数が釣れた。ここで餌が切れたので内蔵のイクラを使って試しに釣ってもらったら難なく2匹ゲット。まだ午後も早い時刻なので焚火を炊いてゆっくりと夕飯の支度にかかります。今晩ももちろんイワナづくしです。串に刺してじっくり焚火で塩焼き、イワナの炊き込みご飯、イワナ入りわかめスープに何時ものあらや小魚を使ったから揚げ、豪華な食事です。お米と調味料を持って来ればできちゃいます。沢登りは少しでも荷を軽くしたいし釣りも楽しめるので一石二鳥です。

11日 
 4時起床。今日は6時間程歩いてから遠い千葉まで帰らなくいはいけない。イワナ入り雑煮を食べ5時25分に出ました。ここから上部はたいしたこと無いと思っていたが、深い釜が幾つもあり思わず覗き込むほどで大きな主が居そう。事前のしらべでは昨夜の1120mが東沢唯一のテン場となっていましたが、1時間半ほどの分岐に良い所があり釣り上がりながらここで泊るのがよさそうです。そこから沢を詰めすぎて藪こぎをちょっと多くしてしまったけれど、無事登山道に出た。三ツ石山の分岐までは刈り払いがされていないため苦労したが、その先はリンドウの花が道の両脇に見事に咲き素晴らしい。まだ新しい大深山荘避難小屋を経て、登ってきた赤川を下り駐車したところまで戻ってきました。
 美しい滑沢、たくさんのイワナ、最後を飾るリンドウの花、本当に素晴らしかった。
 こんな経験をさせてくれたメンバーに感謝します。

コースタイム
 9月8日 小見川14時集合 松尾八幡平のインター下りてテン泊
   9日 赤川入口、6時40分 ― 仮戸沢下降点、9時15分 − 二又のテン場、12時15分 
  10日 二又、8時30分 − 1120mテン場、12時15分
  11日 テン場、5時15分 − 登山道、8時20分 − 大深山荘、10時 − 赤川入口、11時