梅雨の合間を縫って沢へ行くことになった。ちょっと前まで山形の日本海側で短時間豪雨が降っていた。仙台の方なのでこちらは大丈夫か、少し不安はあったが出かけた。
19日20時15分小見川を出発、登山口には20日1時半に着いた。ここで仮眠をする。
20日6時20分登山口を出発、表コースと裏コースがあり大行沢は裏コース沿いにある。登山道から下に見える沢は水量が多いようだ。こちらの方も雨が降っていたようだ。一時間ぐらい歩いて右側上に雨滝と言うのがあり、ここで小休止、25メートルぐらいの高さから雨のように水が落ちて来る、中々きれいな所だ。ここから少し歩いて京淵沢を越える下の30メートル梯子滝から二段滝は難しいという事で、もう少し登山道を歩いて尾根上になった所から沢へ降りる。
沢靴に履き替え遡行開始、水量は少し多いが透き通った水で冷たく気持ちいい。ゴーロ帯を少し歩いて小休止、ここで高橋さんが竿を出すとすぐに釣れる。いるいる、少し粘るとまた釣れた。ここで切上げ先へ行くとナメが出てきた。本当に綺麗な所で大分続く。5メートルぐらいの滝を越えた所で大休止、皆で竿を出し釣り開始、宮崎さんもすぐに釣り上げる。忠さんも上げる。私は少し上流へ行き釣り開始、いいポイントがあり、手前から攻めるといい当たりで来た、ゲット、つづいてまた来たが、取り込み失敗、餌がなくなり戻ると井上さんまだ釣れてない、上にいいポイントが有るよと教えてあげた。
少しするとなにやら上で騒がしい、井上さん釣れたらしい、タモを持っていくと、なんとデカイ！今日一、30センチオーバーだ。皆釣れて大満足、今夜のおかずは出来た。竿をたたみ遡行開始、一時間ぐらい歩いて大きな滝が出てくる。どこを登ろうか見ていると、なんとその上に小屋が見えるではないか。なんともう着いたのか、時計を見ると12時少し廻った所、ここを登るのは止めにして少し戻り右から入ってくる小さい沢を登り登山道に出る。程なく小屋に着く。中には誰もいなく薄暗いが、慣れてくれば中々快適そうだ。2階にしょばを確保し、薪を集めに行く。外で焚き火をした後がありここで出来そうだ。
釣ってきた岩魚をさばいて、塩焼きにするのと、刺身にするのと、から揚げにするのと、おかずは一杯出来た。少し早いが焚き火を囲み宴会が始まる。夕方になって高校生のパーティが二組来たがテントを張るということで小屋は我々だけみたいだ。今日はほんとにいい一日だった。大満足で眠りに着く。
21日小屋を5時55分出発、すぐ裏手から樋ノ沢に入る。名前の通りトヨ状のナメが続く、本当に綺麗なところだ。1時間ぐらい歩いて二俣らしき所に出る。右の沢に入りしばらく行くと、壁みたいな滝に行き着き間違いに気付く。戻って休憩。地図を見るともう少し本流を行ってから右へ行くみたいだ。気を取り直し出発、すこし歩いて二俣になる。今度は間違いないだろうと右に入る。ルートはOKのようだ。川幅も狭くなり水もなくなりいよいよ藪漕ぎかと踏み後をたどっていくと意外と簡単に登山道に出る。時計を見るとまだ8時45分、3時間ぐらいで出てしまった。途中ルートミスで30分位ロスしても大分早く着いた。
ここでアプローチシューズに履き替え頂上を目指す。後は登山道をだらだら登っていけば頂上に行くと思っていたが、何かおかしい、小さな沢をいくつも越え、だんだん下っていくではないか。実は遡行図は見ていたが登山道に出てからの地図はよく見ていなかった。山を巻くように降りていき、権現様峠に出る。ここから登り返し大東岳頂上へ向かう。なんとここから大変な目にあう。だんだん道が不明瞭になり小さな沢の中で消えている。沢の中を飛び石伝いに登って行く。靴を履き替えた為滑りやすい、時々巻くように道が出てくるのだが結局沢を登ったようだ。水が無くなると藪漕ぎの急登だ。道は荒れていて木が出ていて顔に当たるわ、ザックは引っかかるはで大変歩きにくい。ヘロヘロになり途中小休止を入れる。
ようやく傾斜もなくなり歩きやすくなったと思ったらいきなり頂上に出た。12時25分、ここで大休止、いやあー疲れたこのコースは二度と来ないぞ。ここからの下りは表コースを降りる。こちらはよく整備されており九合目、八合目は見落としたが七合目と順次表示があり歩きやすいが意外と長い。登山口駐車場に着いたのは15時45分。いやあー疲れた今日の行動時間、10時間、重荷を背負ってご苦労様でした。この後磐司山荘にて風呂へ入り帰宅。
コースタイム
２０日 大東岳登山口駐車場6：20―大行沢出合8：15〜8：40（京渕沢先から入渓）― （途中釣りをして遊ぶ）―
樋ノ沢避難小屋12：35
２１日 樋ノ沢避難小屋5：55―二俣7：45〜7：55（ル−トミスで引き返して来た時の時間）― 稜線8：45〜9：15―
権現様峠9：45―大東岳山頂12：25〜13：10―大東岳登山口駐車場15：45
|
