平成25年 山行記録

谷川岳(雪山登山)

 日 程  : 平成25年4月22日夜〜23日
 パーティ : 
水野、高橋(忠)、井上


 

 

一度は登っておきたい谷川岳に夜行日帰りで雪山登山をすることになった。
谷川岳駐車場に車を止め、準備をしていると何人かの人が歩いて出かけていく。西黒尾根コースを目指すのだろうか。ロープウェイは、8時から運行を開始する。待っている間に天神平スキー場の案内を見てみると、天神峠リフトなど何本かのリフトが、5月の連休に向けた準備のため運休とのこと。リフトが使えないので、天神峠駅から歩いて天神尾根に行くコースをとることとなった。土合口駅(746m)からロープウェイに乗り込む。我々の他、70代のグループが5〜6人。平日でも中高年は多い。おっと我々も中高年か。ロープウェイの窓に、雪をかぶり幻想的な美しさの谷川岳の双耳峰が迫ってくる。ちょっと身震いがしてくる。

 約15分で天神峠駅(1,319m)に到着。アイゼンはつけずに8:40、登山開始。ゲレンデ右側のコースの外側を登る。最初からかなり急登である。正面に谷川岳がそびえ、右側の方に目を移すと笠ヶ岳、朝日岳、白毛門の雪化粧の山々が見える。すばらしい眺めだ。20日(土),21日(日)にかけ季節外れの雪が降り、21日はブリザードだったらしくかなり積もったようだ。しかし登山客が多いせいかトレースもしっかりと残っており、安心して前に進める。天気も良好。最初の乗越しを越えて左へトラバースすると登り返しである。トレース左側には雪庇もあり注意しながら登っていく。9:36頃、天神尾根唯一の難所、熊沢穴の頭の鎖場に到着。前夜、肩の小屋に泊まったという5〜6人のグループとすれ違う。9:55頃、熊沢穴避難小屋に到着、しばし休憩。ここからさらに斜度が上がりきつくなるようだ。

 天狗の留まり場を過ぎた辺りから雪が深くなりさらに急になる。何とかアイゼンをつけずに登れそうだ。天狗のザンゲ岩を経て、11:40頃、肩ノ小屋の前を通過。あと少しで頂上だ、休憩しないで頑張ろう。頂上付近には今にも崩れそうな大きな雪庇がある。落ちたら終わりだ。気を引き締めながら登り、11:54、遂に頂上、トマの耳(1,963m)に到着。頂上には先客がいて、話を聞くと、夫婦二人あわせて150歳とのこと。水野さん、井上さんが握手をしてパワーをもらいました。ついでにシャッターを押してもらい、記念写真を撮りました。老夫婦が下山していき、我々3人で、しばし頂上からの絶景パノラマを堪能。武尊山、万太郎・仙ノ倉方面、至仏山、俎ー山稜、底なしのマチガ沢、越後駒などなど。それからザックを置いて、手ぶらでオキの耳に向かった。12:20 オキの耳(1,977m)到着。

 文才のない私にはうまく表現できませんが、青と白のコントラスト、雄大な景色、とてもすばらしいの一言しか書けません。(谷川岳の双耳峰、トマの耳には薬師岳、オキの耳には谷川富士の別称があるようです。)名残を惜しみつつ下山、12:50 肩ノ小屋で、コーヒーブレイク。数パーティが休憩していた。

 13:58 熊沢穴避難小屋で、頂上で会った老夫婦にまた出会い、一緒に降りていくが、意外と歩くペースが速いのに驚いてしまった。私もあの年まで頑張れるだろうか。15:00頃、ゲレンデに到着。何人かはスキーヤーがいるようだが、スキー場はガラガラだ。スキー場の巨大雪ダルマと、谷川岳に見送られて、ロープウェイに乗り込む。大満足の雪山でした。機会があれば花の季節にまた来たいなと思いながら、湯桧曽川沿いのホテル湯の陣で、温泉に浸り、疲れを癒やして帰宅した。