三年前にこのコースを登っているのだが、前回は天候が悪くガスで頂上まで行けなかった。今回も同じ時期だが、山菜は豊富にあるコースなので天候を期待し再トライする。
６月１４日２０時３０分小見川を出発、今回は人数が多く賑やかになりそうだ。山形道から新庄方面に向かい尾花沢の道の駅で仮眠する。７時頃から走り出し登山口の駐車場に着いたのは１１時少し前か、途中の峠から見えた鳥海山は残雪が多く真っ白に見えた。
駐車場の周りで竹の子取りを始める。雪解けが遅かったのかあまり出ていないそこそこに採って、後は登りながら採って行くということで登山準備にかかる。
駐車場を出るとすぐに大清水山荘がある。以前泊まった快適な小屋だ。このすぐ先から登りになる。登山道はけっこう出ていて歩きやすいが天気が良過ぎて暑いこの分だと後半バテルかも。下の方ではコシアブラがいっぱいあった、竹の子もそこそこ採れた。大倉を過ぎてから所々雪渓が出てくる。木道の出ている横には水芭蕉が出ている所もあった。屏風岩の所からひと登りすると、唐獅子小屋の上に有る大きな岩が見える。もうひと頑張りで小屋に着くのかと思うが中々足が進まない。この辺に来るとハリギリがたくさん出ている、これのコンビーフ炒めがまたおいしいんですわ。忠さんに張り切って採ってもらう。とげが痛くて素手ではなかなか採れない。これで今夜のおかずは十分ある。少し長い雪渓を登り夏道に入り急登すると唐獅子岩が見えてきた。ようやく着いた4時ちょっと過ぎか、小屋を覗いてみると誰もいない、やったー今夜は貸切だ。皆到着しゆっくりくつろぐ。大量の山菜と、酒で夕食が盛り上がったのは言うまでもない。
6月16日 内田さんは頂上へ行かないという事で５人で出発、少し曇り気味だが頂上は見えている。今日一日くらいは持ちそうだ。小屋から15分ぐらいで尾根を越えると雪渓に出る頂上までずーっと雪渓通しだ。かえって歩きやすいか。頂上は見えているのになかなか近づかない。一回、二回の休憩でようやく尾根の登山道に出た。小屋から見えていた大きな岩から少し右へ歩いて行くと七高山の頂上である。9時頃だったかな。反対側に海が見える、日本海か。新山の横に小屋も見える。鳥海は何回も来ているがここまで来たのは久しぶりだ、条件が悪く敗退したのが多い。しばらくして下山にかかる。
小屋に残してきた内田さんと連絡を取りご飯の準備をしてもらう。朝軽く済ませて出かけ、帰ってから食べる事になっていた。雪渓の降りは早い、傾斜のあるところはグリセードで降りる。膝に負担がかかるが楽しい、あっという間に降りてきてしまった。小屋に着いたのは10時半頃か、ここで全員合流遅い朝食を済ませてから荷物をまとめ下の小屋へ向かう。前回同様下の小屋へ泊まり午後から釣りをしようと言う事である。
明日は山開きで此方の登山口でも何かやるんじゃない、朝から人がドヤドヤ来るんじゃないかと少し心配したが来たら着た時の事と開き直って荷を広げ今夜のスペースを確保。
少し曇ってきて雨が降りそうになって来たが2時頃出発、林道を15分位車で下り川原へ着く。身支度をしていると雨がポツポツ降ってきた。集合4時半と決めてめいめい釣りに出かける。橋の上流から入って釣り始めるがさっぱり当たりが無い、皆もそうらしい。あきらめて下流に行き橋の下側にある深いトロ場に行くときた、小さいのが2匹たてづづけに釣れた。雨が強くなってきてもう4時10分そろそろ終りにしようと餌を付け替え最期の一投。！！！なんだ、根がかりか、いや違う、きたあー、でかい、一気に上がりそうもない、周りを見渡し慎重に引き寄せる。ようやく捕まえ口元を見るともう一本針がついている、前の人から逃れた奴だ、こんな感触は初めてだった、うれぴー。時間も迫って急いで車に戻ると皆帰っていて誰も釣れてないようだ。私だけこんなの釣らせてもらい幸せ者でした。忠さんに測ってもらったら31ｃｍありました。
小屋に戻り夕食の準備、早速刺身にしてもらいました。一人2切れだったけど美味しかったねー。今夜も貸切で遅くまで宴会を楽しませてもらいました。上機嫌で就寝。
6月17日 朝ごはんを食べていると車の音がし、人がぞろぞろ歩いてくる。ああ山開きの準備だ、小雨が降っている中やるんだあーと見ていると小屋の前に大きなテントを設営し始めた。人もポツポツ増えて来るのでさっさっさと荷物をまとめ車に運ぶ。駐車場へ行くとパトカーも来ており、おまわりさんも来た、結構盛大にやるんだな、町の要職の人や神主さんも来た。登山者も集まり総勢５〜６０人位か、私たちも飛び入りで少し並んだがなかなか終らず途中で帰路に付いた。楽しい山行ありがとねー、帰りは鳥海荘のお風呂に入ってきました。
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