平成24年 山行記録

大鳥池

 日 程  : 平成24年9月22日〜24日
 パーティ : 
遠藤、高橋()、内田、高橋() 
(記録:高橋恵)


 

8月の森吉夏合宿も、9月3連休の和賀も参加できなかった。このまま釣りシーズンが終わってしまうのは寂しい。山の空気をたっぷり吸いながらもう一度竿を出したい。でも日程は1泊しかとれない、確実に魚のいる場所。そんな我がままに応えてくれるのは、やっぱり大鳥池しかない。最近、銀嶺では毎年のように出かけているので勝手もわかっており、安心できる。

 23日 関東では愚図ついていた天気も、日本海側は大丈夫だろうとの予想で出てきたが、途中で降り出した雨はタキタロウ小屋に着く頃には本降り模様になっていた。予報はいつ変ってしまったんだろうか?  涼しかったせいか今回は全員絶好調で、11時頃には小屋に着いた。小屋.jpg
 こんな空模様の中、テントを張るのは憂鬱だな〜と思っていたが、管理人さんとやり取りしている内に小屋に泊まろうということになった。いいの? やった! 重いテントを担ぎあげてくれた高橋さんには大変申し訳ないが、訓練、訓練!と、勝手な理屈を付けてサッサと小屋に入る。1500円とは思えないとても快適な小屋で、他にお客さんもいないし使っていいよと案内された部屋は2階の個室状態になる畳敷き(ゴザだけど)の広〜い部屋だった。窓から見える周囲の景色がとってもいい。ステンを張った炊事台を使って部屋の中で炊事をして良いとの事。嬉しい限りだ。夜テントが飛ばさてしまいそうな勢いの風が吹いていたので結果的には小屋で正解でした。けれど、3年前の夏合宿の時もこんな天気(もうちょっと悪かったような記憶が)だったが、あの時は意地でもテントを張ると意気込んだのに、この差は何なんでしょう?
  「あ〜、小屋は極楽、極楽!」と、すっかりくつろいでしまい、出かけるのが億劫になってしまったが、釣りに行かねばここに来た意味がない。東沢の出会いまで池の淵を歩いて30分程。池はかつて見たことがない景色だった。水が少ない。下流域の渇水のため池の水を落としたそうだ。通常より5.6mは下だろうか、砂浜のようになっている所もある。 いつも水が流れている出合は干あがっていて、川底を歩いて奥へ進む。やっと水が出てきたが、伏流となって消えている、どの辺りに繋がっているのだろうか?
 内田さんが去年たくさん釣ったというポイントまで進んでそれぞれ竿の準備をする。内田さんを残し、それぞれ上流のポイントを探す。少し上で流してみるが、ツンツンするだけで釣れない。粘ってみたが駄目、場所を変える。が、やっぱりツンツン、やっとかかった一匹はカタクチイワシ程度。リリースしようにも奥深く針を飲み込んでしまい、外れない。このために買ってきた「針外し」を使っても外れない。結局イワナは絶命、キープすることとなる。仕掛けも終ってしまい納竿。 何とも不満足。今の時季、この場所で釣れないなんてことは、自分の腕を差し置いても、考えもしなかった。調理が大変だから、釣ってもいいけどキープは2匹までだよ! と、偉そうに制限令を出したのだ。だって、刺身サイズを最低3匹は釣り上げる予定だったもの! 新しいメニューも考えていたのにな〜。もっと上流に行けば釣れたのだろうか? もともといないのだろうか? いや、きっと池から遡って来れないから大きなイワナがいないんだ、そうに違いない。腕のせいじゃない、そう言うことにしとこう!
 でもやっぱり、悔しい・・・。 全員分を集めれば、今夜のおかずにはなりそうで一安心。数量的には内田さんが一番。自分で付けられなかったブドウムシも、欲が勝ってつかめるようになったそうだ。そう、矢沢永吉も言ってた! 人間欲がなくちゃダメだって。
 小屋に帰ると今日下りると話していた管理人さんはいなかったが、単独の登山者が下の部屋でくつろいでいた。貸し切りにならなくちょっと残念!
  早速、宴会の準備。刺身にする程の大きさのイワナはなかったが、塩焼きと唐揚げを堪能し、楽しいひとときを過ごした。外の風は強くなるばかりで、テントだったら大変だったね、とビクともしない小屋のありがたみを感じたのでした。
  24日 雨は止まない。合羽を着込んで、さっさと下山。心配だった途中の林道も問題なく通過、無事街まで下りた。
 杢蔵山へ行った時に、新庄の釣り具屋で2000円の竿を買うまでは、自分で釣ることにあまり興味はなかった。まして、今回のように釣り目的だけで山に入るなど思いもしなかった。釣りはあくまで山を楽しむための一つの手段、と思ってはいるが、ザックを担いで歩けなくなったら、釣りだけでもいいかな?