平成24年 山行記録

三ッ岩岳 山スキー

 日 程  : 平成24年4月13日(金)〜15日(日)
 パーティ : 
宮崎、佐藤、水野、遠藤、高橋()  
(記録:高橋(忠))


 

 

山毛欅沢岳、三ッ岩岳を登る計画であったが、初日は雨のため停滞することとなった。木工品の物産店をぶらつき、小豆温泉に浸り、高畑スキー場のロッジに雨が避けられるスペースがあったので、そこにテントを張り、早めに酒宴を開きのんびりと一日を過ごした。
 15日コースタイム 小豆温泉 6:10 ・・アンテナ棟 7:00〜7:10・・シール着装8:15〜8:40・・ぶな平(1308m) 9:35〜9:50・・休息 10:25〜10:40・・避難小屋付近 11:50〜12:05・・三ッ岩岳山頂 13:15〜13:30・・休息 14:55〜15:10・・スキー脱着 15:35〜15:45・・小豆温泉 16:35            (参考:無雪期の登りコースタイム 5時間)


  15日朝,テントを撤収し,高畑スキー場から,小豆温泉に向かう。温泉駐車場に車を止め,登山の準備をする。小豆温泉から少し道路を歩き,小豆温泉スノーシェッド横から登り始める。勾配が急なためスキーをザックに取りつけ登っていくのだがかなりキツイ。約2時間位登ったところで尾根の上の勾配がややなだらかなところに着いたので,そこで,シールを着装して,スキー板で登ることになった。ここまでで体力消耗,遙か彼方に目的の三ッ岩岳が見える。はたして辿り着けるか?


  天気も良く,周りの雪景色もよく見え,疲れも少し和らいできたが,歩けども歩けども山頂までの距離が殆ど変わらないように見える。スキーを履いてから約2時間,休息をとる。振り返ると下の方に,たかつえスキー場が見える。とても眺めが良い。ここで私と宮崎さん,水野さんの3人は山頂を目指し先に出発。佐藤さんと遠藤さんは,ゆっくりと窓明分岐まで行き,我々の戻りを待って一緒に下山することになった。
 出発してまもなく右側に隣の窓明山(1,842m)が見えてきた。大きな雪庇や雪崩れた箇所があちこちに見える。窓明山分岐にある三 ッ岩避難小屋はすっぽりと埋まっていて見えない。このあたりで宮崎さんが足がつりそうだというので,先頭を水野さんと交代。無理もない宮崎さんがずっと先頭で深い雪をラッセルしながら我々を引っ張ってくれたわけだから。私も足がつりそうで,引き返したかったが,山頂ももう目の前,必死に頑張って1歩,1歩登っていく。午後1時少し過ぎたところで,三ッ岩岳山頂(2,065m)に到着。
 360°真っ白,銀世界。遠くに飯豊連峰やその他の山々がはっきりと見える。素晴らしい眺め,絶景のパノラマである。水野さんが一服しながら,雪山賛歌の2番の歌詞を教えてくれた。「シール外して パイプの煙 輝く尾根に 春風そよぐ」。今まさにこの歌詞を体験しているわけだ。余り時間がないので,シールを外して,滑り降りていく。右側は雪庇で崩れたら終わりだ。慎重にルートを見ながら滑っていく。まるで天空を滑っているかのようだ。チョー気持ちいい!
  窓明分岐で,佐藤さん・遠藤さんと合流。5人で滑りながら下山する。窓明の方から2〜3人がやってきたが,三ッ岩岳に行ったのは我々だけであった。天気も良かったため途中から雪もぐしょぐしょで,滑りづらくなってきた。思うようにスキーが曲がらない。何度も転んでは起き上がり,膝はがくがくである。ズボンもお尻のあたりがびしょぬれである。皆はスキーを着装した地点まで滑っていったようだが私は早めに板を外して歩いて下山する。4時半頃,小豆温泉に到着。

行程,10時間半。よく頑張ったと思う。山スキー最高!!小豆温泉で,ゆっくりと疲れを癒して帰宅。まだまだ滑るのはうまくいかないが,というより,何とかやっと下りてこられるというような状態だが,スキーを履いて登るのはだいぶ慣れてきた。次回の山スキーが楽しみになってきた。