平成23年 山行記録

苗場山

 日 程  : 平成23年10月8日〜9日
 パーティ : 小山田、他1名 


 

 クルマの運転がだんだん面倒になってきました。ハンドルを握っただけでワクワクした若い頃が幻のよう。苗場山でも食事コミで5時間みておかないと着きません。つらいと思ったら続かない趣味です。今回は運転手の交代要員がいます。
登山道は特に難しくありません。登山道足元の泥んこが少しいまいましいが、きれいな紅・黄葉を見る代償と思えば腹も立ちません。苗場山はいい山で、気になっていた恋情を満足させられただけでもうれしい。ただ、昨秋の北八ヶ岳のような静寂境はありません。百名山ゆえの騒がしさ? 百名山避けるにしかず。
 10月8日(土)10:00 かぐらスキー場内の駐車場から登山開始。14:30 山頂小屋。
 10月9日(日)6:30 下山開始。10:40 駐車場着。帰途「街道の湯」に寄り、入浴500円。コインロッカー100円(返却なし‥‥┐('〜`;)┌)。
和田小屋のあたりで、黄葉は充分きれいです。あたりはブナが主で、ナナカマドが赤いアクセント。スキー場の上部あたりはダケカンバの黄。下ノ芝から上ノ芝にかけて草もみじのキツネ色にドウダンの赤、コメツガの緑。私はドウダンは園芸樹だと思い込んでいたので、自生のドウダンの、下界よりひと足早い真紅には感心しました。
 下・中・上ノ芝は、地図に載っているが何だろうと思っていたら、草もみじ主体の緩斜面で、カヤトで芝を気取っていたことがわかりました。それぞれの場所に、実に気の利いたベンチがあって、登山者が次から次から来なければ、そこでのんびりしたい所です。
 さて山頂ヒュッテ(苗場山自然体験交流センター)。私は富士山の超過密山小屋を経験済みですが、妻は「一畳に二人」という密度は初体験。泊まってみた結果、次の登山機会ではテント泊に戻りそうです。しかし夜は相当冷え込み、午前4時に星を見に外出したら、霜が雪のように分厚くついてツルツルです。流星が見える時間帯だったようで、小屋の前はにぎやかでした。標高二千米の星空はすごい。そして5時40分に再び外出。言わずと知れた日の出。小さな赤い点から始まって丸いお団子に見えるまで、眺めの贅沢を楽しみました。
 下山の途中、上ノ芝のやや下で、岩で滑って転倒し、額を切った人に出会いました。額なので出血がなかなか止まらない。和田小屋を発ってきた人だそうです。下山途中、和田小屋の人に知らせたら、もう無線で確認済み。下山ルートの確認も済ませていました。けが人がいると、それが他人でも、登山の興趣がそがれます。
 神楽へは 象のデコです 苗場山