平成23年 山行記録

月山・鳥海山・羽黒山

 日 程  : 平成23年9月27日〜30日
 パーティ : 清水 


 

高速無料となる被災者証明書を使わせてもらい、遠方へ足を延ばす。
27日17:30に自宅を出る。日立南大田ICまで2時間を費やす。常磐・磐越・東北・山形自動車道を通り23:00に月山湖PAへ着く。エアーマットを膨らませ車内で就寝。

28日4:00起床。食事を済ませ湯殿山道路へ向かう。
料金所にロープが張ってあり通行止めになっている。8時15分からの通行と書いてある。仕方なく隣のホテルに駐車し歩くことにする。
6:00出発。天候が良くて、暑くも寒くもなくちょうどいい。
車道を登って行くと途中バスが追い抜いて行った。こんな早くにどこから来たのだろう?
参籠所に着くと立派な鳥居が立っていて、月山と画になる。橋を渡り、滝を愛でながら進むと神社に到着する。ちょうど一時間かかった。
ここから本格的な登山道で、急登が続く。脇では激しい沢の流れと滝が広がる。水辺のせいか花も数種類咲いている。さらに急になり梯子をよじ登る。長い梯子を終えると、視界が開け装束場の避難小屋に出る。
道が緩やかになり、視界も開け、文句のない天気で歩が進む。金姥まで来ると、姥沢方面から人がどんどん上がってくる。辛い道を選択したようだ。
薄っすらと紅葉した稜線をひたすら進む。山頂目前で急なガレ場になりもうひと踏ん張り。
10:30登頂。しつこいがいい天気だ。なぜか犬がいる、自力で上がってきたのか?
来た道を折り返す。ここから76歳の男性と同行させてもらう。八戸から来ていておとといも月山、昨日は安達太良、明日は栗駒と晴れた日は毎日のように登っているそうだ。
時には九州まで遠征し、マイカーの「アコード」で時速180kmも出すスーパー爺さんだ。いろいろ話もはずんだが牛首にてお別れである。元気で長生きしてもらいたい。
13:00下山。500円を払い裸足になりお湯に浸す・・・物足りないような・・・
バスが待っていて迷わず乗り込む。200円で参籠所まで。ここから歩くのかと思っていると、バスの運転手がホテルまで500円で乗せてくれると言う。好意?に甘え、貸し切りで乗車し到着。ただで駐車させてもらった「ゆどのやま」で入浴する。
16:40鉾立駐車場に到着し車中泊する。
明日登る鳥海山は格好の良い山だ。また初めて見る静かな日本海の夕日は素晴らしい。

29日4:00起床。今朝は肌寒い。服をもう一枚着て、ストックを使い、ザックを変えての山行とする。昨日は荷物を持ちすぎて肩が痛い。
5:30出発。きれいに舗装された道を進むと展望台に着く。朝焼けがきれいだ。
「白糸の滝」と書かれた木の杭があるが、音しか聞こえない。
朝日に向かって進むと、賽の河原に出る。道が広いので目印を確認しながら登る。
7:10御浜に着く。日本海が見渡せる。鳥海湖を眺め石畳の道を下って登ると七五三掛に出る。ここから分岐で千蛇谷コースへ向かう。えぐれた谷の岩場を横切る、息が上がってしまったので、小休止。
9:30御室に到着。休む間もなく新山へ。荒々しい岩場を慎重にペンキを探しながら進む。
9:50登頂。狭い山頂で先に着いた人が月山を背景に写真を撮ってくれた。
帰りは外輪コースへ下る。このコースは緩やかな道だが長く感じる。
突然ヘリの爆音がして山頂の方へ飛び立った。だれか滑落したのか気になる。その後も何度も何度も(10回は越えたか)飛び立っていた。ただ物資を運んでいたようだ。
こちらも近づくたびに写真を撮ってペースも乱れっぱなしだ(自分が悪いのだが)。
12:45御浜に着く。ここからトラブルが連続する。
まず道を間違えてしまう。鳥海湖を巻くように進んだのでおかしいと思い地図を出す。
やはり小屋の裏を回ってしまったのが原因だ。その前に地図を確認していないことが重大なのだが。そしてつい急ごうとして早足になり、前に出したストックが滑り前のめりに転んでしまった。左手でかろうじて受け身を取れたが、右膝を打ち、顔までも付いてしまった。本当に危なかった。今でも舞っているヘリのお世話になるところであった。
その後はゆっくりと進み14:20下山する。なんと9時間もかかってしまった。
撮った写真も150枚超え。もう少し有効に使わねば。

あぽん西浜で温泉に浸かり、道の駅鳥海「ふらっと」でお土産を購入する。
明日は羽黒山を散策する予定だが宿泊場所に迷う。道の駅が無難かなと思い「月山」まで戻り就寝する。

30日5:30起床。羽黒山へ向かう。自炊も面倒になり途中のコンビニで朝食をとる。
7:20出発。今朝は雨模様だ。羽黒センターから鳥居をくぐり杉並木の道を下って行く。
濡れた石段も風情がある。橋を過ぎると爺杉があり、その先には国宝「五重塔」が待っている。ここから長い階段が一の坂、二の坂、三の坂と続く。
8:15出羽三山神社に着く。松尾芭蕉の銅像をカメラに収め降り返す。

昼食、昼寝を経て17:00無事に自宅に帰る。
今回、3泊の日程、千キロを超える走行距離、トラブル等いろいろあったが天候に恵まれ実り多きものであった。今後の糧になればと思う。