平成23年 山行記録

北蔵王 雁戸山

 日 程  : 平成23年9月22日〜24日
 パーティ : 高橋(恵)、佐藤、遠藤、内田 


 

 山形道の古関PAで仮眠。「渓流つりぼり」の看板が目印になり、林道に入る。登山口は熊がかじったような跡のある「ブドウ沢登山口」の道標があり、その辺りが駐車スペースになっている。
 登り出す前にまずは釣りだ。広い車道のような道を歩き、沢に下りられそうな所を探す。釣りをした後、沢靴はデポしていく予定だったが、奥まで車が入れたので元気な高橋さんが、登山口まで戻って車をもってきてくれた。
 釣り道具だけ持って沢に下り、4人それぞれのポイントに立って早速、始める。
遠藤さんに餌をつけてもらって始めるが、すぐ引っ掛けてしまう。仕方なく指サックをして釣針に餌をつけることに挑戦してみるが、今日の餌のブドウ虫は大きくてプリプリしている。この類いの虫が大の苦手な私には触るだけもやっとの思い。でも、これができなければ釣りはできないし、何とか克服しなければ・・・とは思うのだが。次は餌をイクラにしてみようかな。このところの雨で水量が多く、みんな釣果は0。
 いよいよ今夜の宿、八方平避難小屋を目指し登りが始まる。荷を背負っての山行は、思えば昨年の夏山合宿以来だ。大丈夫だろうか?ワクワクする気持ちと不安な思いが交差する。
 道は歩き良く、しばらく登ると沢音がはっきり聞こえるようになり、ブドウ沢の最初の渡渉点に着く。飛び石で渡るのだが、滑りそうで怖く、私だけ水量の少なそうな所を靴のまま入って渡る。靴の中は水でトポン、トポン。
 次の渡渉点まではブドウ沢沿いの道になり、沢音を聞きながら歩く。2回目の渡渉点は、佐藤さんがザックを先に対岸に渡してくれたので身軽に、でも、じゃぶじゃぶと渡る。 
(山から帰ってきてからふっと思った、靴を脱いで裸足で渡ればよかったんだと)
渡渉を終えるとブナの大木が目立ち始めるが、雨も降り出す。そして、いよいよ急な登りになる。アップダウンはなく、ずっと登りなので高度を稼いでいる感じはするが、さすがに雨具をつけてのジグザグの急坂はきつい。
それでも久しぶりの山なので、楽しみながらマイペースで歩く。登山道の上部を見上げると、道の先が明るくなり、急な登りも終わりそうな気配。お天気も回復してきたようだ。
 平坦な尾根道が続き、大木のブナ林から、細い木がきれいに並ぶ明るいブナ林の道になる。大木も良いが、こういう明るいブナ林も素敵だ。
 小屋も近いのかなぁ、と思えてから、けっこう歩いたのになかなか小屋が見えない。と、突然にブナ林が途切れた笹野原の中に、避難小屋が建っていた。やっと着いた!
今夜の宿、八方平避難小屋である。なかなか立派な小屋である。真ん中に大きな囲炉裏があり、左右に二段ベッド構造の寝所が造られている。
今回の目的はこの小屋までなので、目的達成。 平日のせいもあるが、広い小屋が貸切である。
 翌日、3人は雁戸山へと行き、私はひとりのんびりと小屋で待つ。
下りの渡渉点は、いくらか水量が減ったのか、靴の中に水が入ることもなく2か所を渡ることができた。
 帰り、登山口の手前にあった「ブドウ沢清水」で、空いているペットボトルに沢山水を汲み、お土産にする。
 
ブナ林の歩き、荷を背負っての歩きを、きついと感じる思い、小屋での楽しさなど、しばらくぶりに「山登り」を堪能しました。