平成22年 山行記録

夏山合宿 大鳥池〜以東岳A

 日 程  : 平成22年7月29日〜8月1日
 パーティ : 永井、佐藤、水野、遠藤(博)、高橋(忠)、内田  


 

夏山合宿は3年続けて大鳥池〜以東岳である。
久しぶりの夏山合宿参加の永井さん、新会員の高橋(忠)さんも加わって6名だ。
車に分乗して小見川を出発。

7月30日
降り始めた雨の中を大鳥川に沿ったなだらかな登山道を行く。
所々にあるひしゃく付きの水場は、重いザックを背負っての歩きをいつも癒やしてくれる。
 大鳥池のテント場は今年も貸切状態。テントを張り2泊の住まいを整えてから早速そばの川へ釣りに行く。今年は水量が多く下まで下りられないので、水門近くの堤防の上から竿を出してみる。高橋さんに続いて小ぶりだがニジマスを釣る。同じ場所なのにおととしは小さいが、まあまあ釣れ、去年はあたりもなく、釣りは?だ。
雨なので大きいテントの中で夕食。明日があるのでお酒は控えめに。

 7月31日
あいにく今日もはっきりしないお天気。
佐藤さん、永井さん、高橋さんは以東岳をめざし、水野さん、遠藤さん、私の3人は三角峰辺りで引き返し、釣りに専念の予定。
 ブナ林、灌木帯の急坂を登り三角峰近くになると、あちこちに花々が見られるようになる。今年もヒメサユリを見ることができ、去年は見られなかった花々も。
マツムシソウの群落は相変わらず素晴らしいが、背丈のあるマツムシソウは風に揺れて、なかなか写真が撮れない。最初の年、待ち切れずに水野さんに茎を押さえてもらって写したことを思い出す。
 雨、風、共に強くなった中を以東岳に向かう3人と別れ、私達はここから下山。
テントに戻り釣りの支度をし、昨年入れ食い状態だったという釣り場へと向かう。
大鳥池の縁を行く道は、アップダウンあり、池に落ちそうな所ありで相変わらず歩き難い。東沢出合に着くころには時々薄日も射し始め、上流に向かって歩く2人の後に続く。昨年、2人から聞かされた話を思い出し、わくわくしてくるが、みんなのような経験もなく、高橋(恵)さんのような気合もない私に大物が釣れるのだろうか。
 対岸にきれいな滝が現れ、大きな岩が出てきた辺りで「この辺りだったね」と。
2人に面倒をみてもらい、いよいよ釣り開始。
「あの岩の所へ入れてみて」という水野さんの指示通り、ポイントなるところへ竿を出してみる。いきなり竿が重くなり「あーぁ、岩にひっかけた!」とがっかり。
すると「かかっているよ、ゆっくり、ゆっくり上げて」と水野さんが。 
なんと、今まで釣ったことのない大きいイワナが竿の先で暴れているではないか。
ゆっくり竿を上げてみると20センチ位ありそうな大物だ。本当に釣れてしまった!
嬉しさと驚きで釣れたときの感触も覚えていない程だ。  遠藤さんと水野さんから「やったね」と祝福の握手をもらい舞い上がってしまった。
遠藤さんはもっと上流をめざし、水野さんも「テンカラで初めて釣った」と笑いが止まらない。その後も場所を大きく移動しないまま、私でさえ4匹も釣れてしまった。
去年の話は本当だったんだなぁ。
以東岳を登ってきた佐藤さん、高橋さんが合流するまで、のんびり釣りを満喫。
釣り場に寄らずにテント場に向かったという永井さんを追って、水野さんと先に戻ることにする。
 雨もあがり、今夜は外で宴会が出来そうである。
みんなが帰って来るまでに、ベンチを集め、石などで会場をセットし、支度をする。
みんなが釣りあげたイワナは今年も大漁である。
遠藤さんには唐揚を、水野さんには塩焼きを担当してもらい、永井さんが小屋から買ってきてくれたビールで、まずは乾杯。  それぞれが持ってきた好みのお酒が並び
「こんなに飲めるの?」と思える程。
唐揚も塩焼きもとてもおいしく、飲み、食べ、語らい、水野さんに「そろそろおひらきにしょうよ」と、言われる11時頃まで大いに盛り上がって、楽しい時間を過ごす。

 8月1日
下山の日も雨模様だったが、何度来てもここはいい。

 今回、参加できなかった高橋さんに釣れたことを話したら「来年も又行こうよ」と言い出すに違いない。