平成22年 山行記録

夏山合宿 大鳥池〜以東岳@

 日 程  : 平成22年7月29日〜8月1日
 パーティ : 永井、内田、佐藤、水野、遠藤(博)、高橋(忠)  


 

山岳会に入会したいと思い、8月の例会に出席しました。そこで月末に夏山合宿を行うという計画を知り、参加させて頂くことになりました。永井さん、内田さん、佐藤さん、水野さん、遠藤さんと私の6人のメンバーです。夏山の小屋泊まりしかしたことのない私にとって、テント泊、渓流での釣りなど初めての経験で、とても不安でしたが、佐藤さんに大型のザック、水野さんにワラジなどをお借りして何とか準備完了。
 7月29日夜8時半、小見川役場の駐車場に集合して、2台の車に分乗し、いざ出発。2時過ぎに寒河江のSAでテントを張り、仮眠。私はてっきり車の中で寝るものと思っていたので、ザックの底の方にしまい込んだシュラフを慌てて取り出した。1つのテントに6人で寝たので、蒸し暑くなかなか眠れませんでした。

 朝、8時過ぎにダムの駐車場に到着。荷物を分配し、先頭の遠藤さんに続いて登山開始。こんな重いザックを担いだのは初めてなので、非常に肩が痛い。ついて行けるかどうか内心とても不安。おまけに歩き始めてすぐ雨が降り始める。後ろの人は、傘を出したり雨具を着たりしていたが、荷物の出し入れが面倒。先頭の遠藤さんにならい、濡れながら歩くことにした。
大鳥川を右に見ながらブナ林のゆるやかな登りで、途中、吊り橋や滝、水場があり、晴れていれば気分よく登れたのにと思いながら、黙々とずぶ濡れになりながら歩く。休憩をとると、濡れた体が冷えて寒い。
我慢しながら歩くこと約5時間、午後2時少し前、大鳥池脇のタキタロウ山荘に到着。テント場は私たちのパーティだけで、貸切状態である。夏山シーズンになんと贅沢なんだろうと驚きの一言。しかし、すぐ側に山荘があり、そちらも泊まり客は全然いない模様。小屋泊まりでもよかったんじゃないかな思いながら、テントを2つ張り(4人と2人に分かれる)休む間もなく、おかずのイワナを釣りに、テント下の川に出掛ける。
初めての釣りなので、佐藤さん、水野さん、遠藤さんにいろいろと教えてもらいながらチャレンジ。開始してまもなく小さい魚(イワナだと思ったが,どうやらニジマスらしい)が釣れた。結局、釣れたのは1匹だけだったが、釣れるとは思っていなかったので、感激〜。明日は絶対イワナを釣るぞ〜!

 雨のため夕食はテントの中、一つのテントに6人も入って、さらにコンロで料理までできるのかなと思ったのだが、狭いようで結構広いものだ。皆さん,手際よく食事の準備を始める。私はただ感心して眺めているだけでしたが、食事がうまい。初めて食べるイワナの唐揚げは格別であった。テント泊もなかなかいいものである。
 二日目 オツボ峰コースで、以東岳を目指す。樹林帯を抜けるまで、ブヨが多く悩まされながら登る。途中で二手に分かれ、水野さん・遠藤さん・内田さんはイワナ釣りに。永井さん・佐藤さん・私の三人は、以東岳頂上を目指す。
雨・風・ガスのため、せっかくの稜線からの景色は見られない。夏山でこんな経験は初めてである。花がたくさん咲いていると聞いたとおり、いろいろな種類の花が咲いている。ニッコウキスゲ、マツムシソウ、キンコウカ、ヨツバシオガマ、キリンソウ、ヒメサユリ、オオバギボウシなどなど。初めて見る花が多く、いろいろ名前を教えてもらったが覚えきれない。オオバギボウシとマツムシソウの群落は見事であった。また、ヒメサユリの花がとても印象に残った。

 最悪の条件の中,このきれいな花たちに癒されながら頂上に到着。頂上で記念写真を撮り、近くの以東小屋の中を少しのぞいて、すぐ下山。この下山コースが急坂で、岩石のゴロゴロした荒れた道で苦労した。ザックが軽くてよかった。だいぶ下まで降りてきたところで、木の間から熊の毛皮の形をした大鳥池が見えた。あきらめていたのでとてもよかった。
大鳥池に流れ込む川に出会い、そこで、永井さんはテントに向かい、佐藤さんと私は川の上流でイワナ釣りをしている他のメンバーと合流し、イワナ釣りをすることになった。二手に分かれてから、遠藤さんとトランシーバーで交信し、お互いの位置や状況が確認できたので、トランシーバーがとても役立った。
 地下たびにワラジをつけ、初めて渓流の中へ。こわごわと歩いているので、佐藤さんについて行くのがいっぱいいっぱいである。でも川の中、気持ちがいいものである。
佐藤さんにポイントを教えてもらい,イワナ釣り開始。まもなく小さいイワナが釣れた。魚信がわからない、竿をあげたら釣れていた。針を飲み込んでしまって外れないので近くにいた遠藤さんに外してもらい、再度チャレンジ。今度は大きいのがかかり、記念撮影。私一人だけ釣れないだろうと思っていたので、とてもうれしい。イワナ釣り、やみつきになりそうである。
 夕方、雨がやんだので今夜は外で食事ができそうである。イワナもたくさん釣れたので、小さいのは唐揚げに、大きめのは塩焼きにして食べた。自分で釣った分だけ昨夜食べたものより、さらにおいしい。酒も進む。途中、佐藤さん、遠藤さんと大鳥池に蛍を見に行く。たくさんの蛍が乱舞しており、非常に幻想的である。

 三日目の下山も雨が降ったりやんだりで、結局、三日間天候に恵まれず、すばらしい景色は見られませんでしたが、たくさんの花、蛍、イワナ釣りとおいしい食事、テント生活等々、いろいろな経験を沢山させてもらいました。天気のよい日に是非もう一度来たいと思いました。
 毎年、山に行きたいなと思いながら10年近くが過ぎ、ようやく願いが叶いました。今回の夏山合宿で、いろいろと教えて頂き、お世話になったメンバーに感謝します。ありがとうございました。