平成22年 山行記録

第88回市民バス山行 尾瀬ヶ原

 日 程  : 平成22年5月22日〜23日
 パーティ : 古川 水野 佐藤 内田 高橋  一般18名 


 

22日(土)晴、片品村戸倉の竜宮旅館に午後1時に到着。旅館の大広間で入山の準備をする。バスで鳩待峠に入り、2時に峠を下り始める。峠には、今年は残雪が多く、水芭蕉の開花も少し遅れている関係で登山者の姿は少ない。
 峠から下り始めてすぐに雪の上を歩くようになる。皆、雪の下り道で滑らない様に気をつけて下る。左側に見える至仏山はまだ沢山の雪を付けて午後の陽に輝いている。30分程下ったところで、木道の左右に水芭蕉が水の中に咲いている。
3時過ぎに山の鼻に到着。周囲はまだ雪に覆われ、小屋の前の広場だけ少し土が見えるくらいだ。山の鼻植物研究見本園からの燧ヶ岳の姿が青空の下、すっきりと立っている。時々流れてくる雲が山容を一段と引き立てている。山の鼻で1時間程の休憩をとり、4時頃に今日の宿である龍宮小屋に向かう。
 木道の上には私達のパーティだけです。いつも見る木道の上の人・人・人の大行列はどこにも見えせん。こんな静かな尾瀬ヶ原は始めてです。青空の下すっきりと立っている燧ヶ岳に向かって歩く。途中、池塘に倒影する至仏山・燧ヶ岳がとても美しい。
小屋手前の下の大堀川の至仏山を見る絶景ポイントで休み、記念撮影をし、5時半頃に龍宮小屋に入る。
 小屋も泊まり客は少なく、私達の他には8名位でした。食事後、明日の天候を確認し、行動予定の検討に入る。明日は10時頃より天気は悪くなり雨の予報のためパーティのことを考え、尾瀬沼には行かずに、入山した鳩待峠に戻ることにし、出発も明るくなってからにすることとした。

 23日(日)曇りのち雨。6時に小屋を出発する。早朝、小屋の脇で黒い物体を見る。それはツキノワグマの子供でした。小屋の主人もこのところ1週間ほど気にしているとのことでした。親熊が山の中の茂みから子熊を見守っているとのことで、注意が必要とのことでした。
 今日は燧ヶ岳へ向かって歩き、見晴へ向かう。見晴の広場にはフキノトウが沢山咲いていた。見晴で朝食を摂る。30分程休憩後、東電小屋へ。途中、福島・新潟・群馬の3県の境を通り、只見川の橋を渡り、東電小屋に入る。尾瀬ヶ原の中でもここ東電小屋は静かなところです。
 牛首の手前で雨がポツポツと降り出してきた。山の鼻で休憩後、しっかりと雨具をつけ、10時過ぎに雨の中を鳩待峠へと登り出す。峠の手前で雨本降りになり、12時過ぎに峠に着く。峠は大雨で風も吹き出し、とても良いタイミングで到着出来て良かった。
 迎えのバスを少し待って、戸倉の龍宮旅館に戻る。宿で入浴後、昼食をとり、今回の山行を無事に終了する。
 皆さん、静かな尾瀬ヶ原を十分味わえて、とても良かったとの事でした。