平成21年度 山行記録

摺上川、叶道沢

 日 程  : 平成21年8月28日〜8月30日
 パーティ : 遠藤(博) 佐藤  


 今年は六月初旬に、あっさりと入梅入りし、夏は残暑もなく九月さえ、スーっと行ってしまった。それが沢の計画の浮上しない理由の全てである訳もなく、ふと気が付けば、手頃な沢が手頃ではなくなっていただけで、沢の資料ももう、日の目を見ずに終りそうに思えてきた。

以前、遠藤さんと「たまには沢に行きたいネ。」と話をしていて、八月末に、曰く付きながら、いい沢だと聞く、摺上川の叶道沢に行く事になった。メンバーは2人だけだが、テン場での焚き火とイワナの待つ沢の魅力は、そんな事も忘れさせてくれる。
 

遠藤さんの大きい車に2人というのも贅沢な事。ずーっと雑談しながら、まずは飯坂温泉を目指す。更にR399号をしばらく走ると摺上川ダムの横に位置する沢は、すぐに見つかり、近くの整備された駐車場で仮眠をとった。静かで快適な夜でした。29日 雨の心配はなさそうで、沢仕度をして林道に行くとクサリ付きのゲートが、2ヶ所。そこには、市関係者、ダム管理者入山料1万円。一般5千円などと、意味のわかりにくい看板などがあって?の気分になる。ここは止めて滑谷谷の方でもと、話すが、折角来たのだからと計画通りにする。
 

 更に林道を行き、県境になる座頭沢出合には又、釣禁とか5千円などの文字が踊る立書きがあった。ここから沢へ入る。

沢巾は7、8M。ナメ状が続き、それなりの滝がポイントにあり枝沢を確認しながら進む。丁度いやらしい傾斜の滝が現われ、ザックなしならOKかと思えたが、そのまま行くと中段から上が、どうも滑りそうで一度下りる。空身で登りザイルを出して登り切る。ザイル操作も確保も、久し振りというのは情けない思いがした。

更に小滝とナメが続く。今、一流の山岳会「トマの風」の年報をよく拝読しているが、「デート沢」なる呼び名の分類があり、この沢はそこに入っているだけあって、本当にきれいないい沢です。(2人では、もったいないか?)
 

昼前に予定のユノムラ沢出合のテン場適地に着く。ここまでも、この上も中小のイワナがメダカの群のごとくの処もあり、遠藤さんがそれをかまい遊んでいた。得意の手づかみで一尾ゲット。さすがです。高橋さんがいたら又、お誉めの言葉をもらえたかも。

テント設営後、身軽になって、又、イワナと遊びながらヒタヒタと上流へ向う。途中から晴間がのぞき、暗めの沢も木漏れ日の緑豊かな沢を歩く事が出来た。イソザネ沢の出合の石を確認後、地神沢がヤブになる所迄行き、下見?の予定を終了とする。

先程、石の下に逃げ込んだイワナは帰りにまだ、その下にいた。沢山いる割には、案外スレているのかなと思う。

暗くなる前に焚き火の準備をして、夜の食当の遠藤さんが作った夕食と唐揚げを、ごちそうになった。

焚火の側でウィスキーと共に、遠藤さんと語り明し想うのは、山の歳月だ。会の中の自分達の世代は、昔も今もテントと食糧を背負って沢登りや山スキーが出来る。山の幸を山行に生かす事も、花見も雪山も、十人十色の山の楽み方は、ほぼ全てやって来た。それでも40年近く無事故で来られたのは、単なる幸運だけではなく、いつも計画にセーフティを乗せて、小さなピンチはチームワークで切り抜けて来たからだと思う。今日は2人だけれど、こんな幸せな事はない。
 

焚き火がきれいに燃えて小さくなる頃、夜を惜しみながらテントに入ると山は沢の流れの音だけの世界になる。

30日 朝の食当は自分。食材の選択を誤り、大失敗の不味さ。いつも魔法のごとく美味しい食事を作り上げる高橋さんや内田さんの真似事は、とても出来はしない。

今日は沢を下るだけで、ゆっくり仕度。沢の右岸上部に廃道があると聞いていたので、確認も含めて右岸に上ってみる。急登が少し。一部不明瞭な踏跡を使い、沢を2本越して本流に戻る。後はゆっくり沢を楽しみながら下ってゆく。

2時間程で林道に上ると、5分もしないうちに車の音がした。避けていると貨物車が2台。これが、看板を書いた主と呼ばれる人らしく、入山した事を咎められた上「普通5千円の所、沢だけなら1人千円だ」と言う。テン場代と思い支払う。入山の時は事前連絡だとの事。やっぱり?な人だ。上の山と沢は誰のものだろう?

気を取り直して車に戻り、飯坂のいつもの温泉に寄り帰途につく。

久しぶりに楽しい沢でした。

 

コースタイム

29日 ダム駐車場7:35−座頭沢8:15−カイトキ沢9:15−ユノムラ沢1105

    ベース1200−地神沢1240

30日 ベース 8:15−座頭沢9:55−駐車場1030