フェリーは予想していたものよりはるかに大きな船だった。甲板に出ると、ちょっとした海外旅行気分、開放感が増す。
昔々歩いた懐かしの大佐渡縦走路をもう一度歩いてみたかったが、人が多そうでいやだと却下されてしまい、選んだ山が反対側の金剛山。ドンデン山荘が登山口となる。山に入るには気が揉める天気だ、雨はたいしたことはないが風が強い。多分、海は望めまい。ピストンとは言えコースタイムも長い。しかし、後の2日を楽しむために今日歩いておきたい。意を決して歩き出す。
山荘脇の舗装された小道をたどって尻立山に向かう。キャンプ場、ドンデン池あたりまでは芝の放牧地の中をゆるやかに歩いて行く。風がまともに当たるので歩きにくい。周囲のツツジがちょうど見ごろ、晴れていればこの辺りは海が見えそうな気がする。
雪畑山まで2時間余り。縦走路一面のカタクリが素晴らしいとホームページに載っていたが、足元には白く薄い紙のようになってしまったカタクリの残骸が続いている。残念ながら花の季節は過ぎてしまったようだ、他の花もあまり見られない。
雪畑山頂上からはピラミダルな金剛山が見える、はずだったが、何も見えない。残念! 雪畑の登り口から間もなくで北へ向かっていた道は東へと大きく曲がる。30分程で和木からの分岐に出る。一旦下って、本日1番の急登を上り返すことしばしで、頂上に出ます。祠が納められている赤いトタンの小屋があった。ここからも何も見えません。風を避けてしばし休憩。
同じ道を引き返す事を考えればそうゆっくりもしていられない。分岐まで下る途中、一瞬ガスがきれ周囲の山々が見渡せたが、とても直ぐ近くに海があるようには思えず、なんだかとても深い山の中にいるような景色が印象に残った。
例年、6月は山菜を味わうことが目的の山行なのだが、唯一山荘近くに笹があっただけで、ここまで山菜らしいものはみかけなかった。たとえほんのちょっとでも口にしないと目的が達成できない。民宿への時間も気になるが、山荘手前の藪で、味見程度のタケノコを何とかゲット。
5時過ぎ、無事下山。出発が遅かったので頂上まで行けるか心配だったが、これで残り2日間は心置きなく遊べると言うもの。
翌日、午前中はみんなで岩魚釣り、海から500Mくらいのところに岩魚やヤマメがいて、ちいさいものはバシャバシャ歩いていても逃げもしない。さて、ここらで始めるべと準備をし、チョッと練習にと側にあった内田さんの竿を借りて投げ込んだら、いきなり大きな岩魚が飛び出してきたのでびっくりしてしまった。結果的にはその岩魚は遠藤さんに釣られてしまったけれど、もう一度やれば、私が釣り上げたはずなのよねえ。水野さんには、高橋さんには無理! とハッキリ言われたけどさ。でも、その後、私もヤマメを1匹釣り上げました。と言っても、さあ間違いなく釣れるからここでどうぞ!ってな感じで、自分で釣った気はまるでしなかったけど。
午後は海岸線に咲くスカシユリ、目的の一つでもある、大野亀のカンゾウ見物を楽しみ、夕方、キャンプ場近くの漁港の岸壁で海釣り。今度は見ているだけだったが、退屈しない程度に釣れるので楽しい。海は泳いでいる魚が見えるくらいきれいだし、トンビとのバトルもなかなかおもしろい。夜の宴会は山の幸、海の幸、川の幸、しかもジョッキの生ビール付き。言う事はありません!
昔、沼橋さんとカタクリを見にいったときは山だけ歩いて帰ってきてしまったので海の印象がまるでない。今回の旅で、山あり、海あり、佐渡の良さを再発見してしまいました。次回は海釣りにも挑戦したいものです。
|