平成20年 山行記録

黒姫 浅草岳

 日 程  : 平成20年5月2日〜5月5日
 パーティ : 佐藤、水野、高橋、内田、遠藤(博)  


 5月の連休どこに行こうか、打ち合わせをしていた所、高橋さんが残雪期にしか行けない山と黒姫を捜してきた。守門と浅草岳の中間ぐらいにある、中々渋い山だ、下黒姫沢をつめて行って稜線に出、頂上に行くルートだ。残雪期は沢が埋まっており簡単に行けるような事が書いてあった。

 2日20時過ぎ小見川を出発、柏から外環に乗り関越道をひた走り、守門村に入った所で道の駅があり、そこで仮眠する。
3日 明るくなって、もう少し走り浅草岳登山口の音松荘の少し上にある駐車場に車を止める。土手の裏側を見ると、おいしそうな、ふきのとうがいっぱい出ている。今夜のおかずにと、みんなで摘んだ。身支度を済ませ8時30分出発、少し車道を歩き橋の手前から右に折れ橋の下をくぐって左側に上がっていく林道を行く。雪ですっかり埋まっており歩きづらい。1時間ぐらい歩いて林道終点と思われる所に着く。

 小休止後沢に降り沢沿いに登って行く。雪解けが少し早いのか水量が多い。所々高巻きをしながら、ルートを捜し何とか進めるがだんだん厳しくなってきた。ルート図を見るとこのまま下黒姫沢沿いに登っていくようだが、滝つぼの所に出て先は狭くなっており、対岸を行こうにも雪が雪崩れて落ちそうで気持ち悪い。いつもならこの辺はびっしり残雪で埋もれているのかな。しかたなく左側の沢の雪渓に取り付く。だんだん傾斜もきつくなりアイゼンを着ける。ここから先へルートを捜すがあまりかんばしくない。このまま強行に進んでもどつぼに嵌まりそうなので、やめたほうがいいかな、協議の結果、撤退に決定!!!

 そうと決まれば気は楽だ。天気もいいし後はのんびり引き返すだけだ。林道の登り口まで戻り、少し広い所がありテント設営場所には最高のところだ。ここで寝ることにする。沢の音を聴きながら、焚き火を始める。焚き火を囲んで明日の予定を考える。とりあえず車に戻り、車で入れる所まで入り浅草岳を目指す事に決まった。

4日 5時起床、テントを撤収し、8時頃車に戻る。車で除雪してあるところまで入る、15分ぐらい入ってもう行き止まり、ここから道路沿いに歩く。以前スキーで来た時にテントを張った所を見つけ懐かしく思う。上部に上がってきて道もすっかり埋まっており、何となく分かるんだがちょっとずれると迷ってしまう。

 かなり上のほうにトラバース気味に走っている林道が見えるので、そちらの方に向け適当に歩く。ちょうど昼頃浅草岳展望休憩所に着く。少し小高い所にあり荷を置いて佐藤さんと見に行く。見晴らしはいいが、休憩所の2階のガラスが割れ散乱している。外の下にも落ちている。あぶない、戻ってもう少し登り駐車場らしき所に出た。適当な所を見つけテントを設営する。

 大休止後、私と水野さん高橋さんと頂上に向かう、30分ぐらい歩いて小川にぶつかる。向かいにステップらしき跡がきってあるが流れが多く入る気はしない。少し上流に向かい雪の詰まっている所を巻く。このまま先ほどの対岸に行けばよかったのだが、真っ直ぐ上に行けば林道に出るだろうと水野さん、とっとと行ってしまう。小一時間歩いて大きな沢にぶつかり行き止まり、結局引き返し先ほどの小川の対岸に言ってみると、すぐ右方向に林道があった。

 そちらに向かい林道沿いに登っていくとスキーの人が2人降りてきた。向こうの尾根に出たら夏道が出てるという話だった。ネズモチ平から取り付くルートも分からず、そのままトラバース気味に登っていく。傾斜もきつくなりちょっと慎重になる。見晴らしも良くなり、守門そして昨日行こうとした黒姫が良く見える。下には先ほど設営したテントも見える。ようやく音松荘側からの登山道にぶつかる。3時過ぎていたかな、登山道は出ているが、これから頂上まではまだ相当ある。先ほど少し間違えて1時間位ロスしており今日は無理という事でここで終わりにする。大休止後下山、佐藤さん内田さんの待っているテントには5時ごろ着いた。
後はゆっくりくつろぎ、おいしい酒を飲まさせていただきました。

5日、朝遅い眼醒め、今日は帰るだけなので少しゆっくりする。テント撤収後下山にかかる。大した危険なところもなくダラダラとした下り、大分降りてきてから道路横の日当たりのいい土手にはおいしそうなふきのとうが出ており、いいところを選んでお土産に摘んで帰りました。

 今回の山行はどちらの頂上も行けませんでした。残雪期の山はむずかしところがあります。でもそれなりに楽しい山行でした。天候にも恵まれ、おいしいふきのとうも、たらふく戴きました。また行きましょう。