平成26年 山行記録

紅葉の秋田駒ケ岳(国見温泉)

 日 程  : 平成26年9月25日~27日
 パーティ : 
内田、高橋(恵)、遠藤、水野、他1名   記録:水野


 

 

7月に行ったばかりの秋田駒ケ岳へ全く同じコースで行くことになった。ちょっと抵抗はあったが、国見温泉のロッジ泊まりを楽しみに出かけた。

 26日は朝から秋らしい青空が広がり、色付き始めたブナの森を歩くのは何とも言えず気持ちが良い。登るにつれ秋が深まって行く。稜線にでると紅葉した灌木帯の道を歩くようになり、展望台に到着する。ダケカンバの白い幹の連なりと敷き詰めた笹の緑に紅葉した灌木の赤が混じる火口原が広がり、その向こうには田沢湖が青い姿を見せる。そのまま絵葉書になりそうな景色である。
 ムーミン谷へ降りるとブドウ色に紅葉したチングルマの葉が絨緞のように敷き詰められ、花の季節とは全く違った風景が広がっていた。見上げる斜面は錦絵のように美しい。木道を歩き7月と同じ場所でお茶にして風景を楽しみながらのんびりする。7月の時は正面に見える男岳の右手の斜面を登ったが、今回は左手に回り込む道を選んだ。湯煙が立ちのぼる女岳と男岳のコルを越え、男岳へ登る尾根へ出る。こちら側の斜面は赤茶色に紅葉したダイコンソウの群落が多く、斜面を彩っていた。目の前の女岳からは、1970年の噴火の時流れ出した溶岩がそのままの形で残り、黒々とした地肌に緑色の苔が付き、独特の風景を作っていた。

 男岳頂上は多くの人で賑わっていた。あみだ池の方には小学生の団体がいるようで、元気な声が聞こえてくる。記念写真を撮って下りにかかる。7月の時と同じく、あみだ池経由で横長根を下る。ムーミン谷への分岐の所で最後の休憩をして、ここから一気に国見温泉まで歩く。釣の時間を確保するためとは言え、私にはちょっとハードであった。ロッジへ荷物を運び込み、高橋(恵)さんと遠藤さんと私の3人で温泉の下の沢へ釣に行く。最低でも5人分のイワナを確保しなければならない。7月の時よりも上流へ釣り上り、晩飯のおかずを確保した。
 温泉で冷えた体を温めた後は楽しいロッジライフの時間である。遠藤さんが宮崎さんに教わったイワナの卵の醤油漬けが予想以上においしかった。刺身や塩焼き、宿に頼んだ鍋や山菜料理を囲んで、いつものように昔話や噂話で酒宴は盛り上がっていくのであった。

 翌日は目覚めると遠藤さんの姿はすでになく、私も朝の温泉を楽しむ。朝食の後はロッジのテラスへ出てコーヒーとお菓子を楽しむ。周りの森は昨日より紅葉が進んでいるように見えた。話がはずみ、気が付くと2時間程経過していた。
楽しかったロッジライフを終わりにして帰途に就いた。