今年の秋は紅葉がだいぶ遅れている様なので少し心配しながら出発する。
途中、甲子トンネル手前の展望台に寄ったが、あまり紅葉してなかった。ここにリンゴ売りのおばちゃんがひとりいて、バスが止まったので急いで試食用のリンゴをむいていた。買う人がいればいいがと心配したが、結構多くの人がリンゴを買ってくれたので、売れてよかったなと思っていた。代表者の人をと呼ばれていったら、皆さんで食べてくださいと一袋頂いてしまった。(良いおばちゃんはよい表情をしていた。)これは夕食時、皆に食べてもらった。
トンネルを抜けて会津側に入ると山肌が結構色づいていたので少し安心した。宿には14:00前に到着し、ここからは自由行動として大内宿へ行く組と温泉を楽しむ組、会津鉄道を楽しむ組に分かれて夕方まで各自が遊んで過ごした。
翌日は大内登山口への林道を6:00に歩き始める。よく枝打ちされた杉林を過ぎるとブナ混りの雑木林になり、間もなく鉄塔が立つ広場に出た。ここで大休止を取り朝食にする。天気予報は晴れのつもりでいたが、雲の流れが速く上空はかなり風が強そうだった。
登るにつれ秋の気配が深まっていく。上部はブナも黄色に変わり、少し早いが 紅葉の山になっていった。登る途中立派な巨木を何本も見た。巨木の数としてはかなり多い山なのではないかと思った。上に行くにつれ風の音が増々大きくなり、木々の枝葉がざわつく音も大きくなるが、歩いている私達には気持のよい風程度しか当たらない。頂上で風が強かったら困るなと思っていたが、地形と森のおかげで殆ど気にならない程度の風で、のんびりお茶が出来た。展望は雲が多くなり、期待していた磐梯山は見えなかったが、猪苗代湖は確認できた。
小野観音堂口への下りは急な道が続くが、柔らかい腐葉土を固めたような道で歩きやすい。こちら側の森はあまり太い樹がない雑木林が続く。下り始めから雲が多くなってくる。登山道脇に結構キノコがあり、食べられそうなものを収穫しながら行く。普段見かけない珍しいキノコが多かった。
森は雑木林から杉林に変わるが、見通しの良いすっきりした森が続く。道が山腹をトラバースしだすと石碑などが現れ、まもなく観音堂へ到着した。 ここからは湯野上温泉の街並みを見下ろしながら道路を歩き、宿泊したにしき野さんに帰り着いた。
今回のバス山行は小学生がひとり参加してくれた事で、いつもより少し和やかな雰囲気だったように感じた。天気は下りでほんの少し雨粒を感じた時もあったが、ほぼ好天の山行だったと言える。紅葉は物足りなかったと思うが十分秋の山を感じる事が出来たのではないかと思う。宿は温泉、食事、応対、共満足できた、古民家の建物といい、予想以上に良い宿であった。
忙しい中、参加してくれた会員の皆様、お疲れ様でした。
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