平成22年 山行記録

叶津川 木ノ根沢

 日 程  : 平成22年9月17日〜19日
 パーティ : 佐藤 水野 高橋(恵) 遠藤    


 

今年の夏は暑かった。少しも雨が降らず連日猛暑が続いた、それにしても夏山合宿中は3日間とも雨が降り何とも恨めしい。
9月に入り今年の渓流釣り修めは何処にしようか、打ち合わせをしていた所、佐藤さんが見つけてきた、叶津川の木ノ根沢に決まった。沢のつめは八十里越の登山道に出るというので水野さんが偉く気に入り速決まった。
9月17日20時30分小見川を出発。3日前ぐらい前東北の方はかなり雨が降ったみたいだ、少し心配しながら出かける。会津に入り所々濡れている所があり少し残っているようだ。2時半頃只見の駅に着き隣の役場の裏で仮眠する。

18日 7時頃浅草岳の登山口駐車場に着く、ここに車を置いて、工事中で一般車両は通行止めになっている道路を歩き始める。すぐにゲートがあって、監視人がいた。少し歩くと工事中のところがあり山肌を削っている。土砂を運ぶダンプが行き交う中ひたすら歩く、道は舗装されており歩きやすい、1時間半ぐらい歩き八十里越えの入口に着く、ここから先も道路は出来ており先にトンネルが見える、持っている地図が古いので載っていない、一つ越えるとまだ先にトンネルがある。けっこう長い500メートル以上あった。ここを出るとすぐに橋があり、木ノ根沢橋であった。
ここで沢靴に履き替え身支度をして沢に降りる。入渓したのは10時半になってしまった。少し遅くなったかと思ったが順調に進む、静かな沢だ、さっきまでのダンプの音とは大違いだ、時々岩魚の魚影も走り、楽しませてくれる。2時間ぐらい歩いて少し大きな滝に出る。2段15メートルの滝か、右側から巻いて上に出る、ここを過ぎると大した滝も無く、程なく二股に着く。14時半頃であった。小休止後テン場を探すが、なかなかよいところが見つからない、本流沿いに10メートル幅広の滝がありその左側に、やぶの中だが平らな所を見つけ、そこに決める。
早速テントを設営し、釣りの仕度にかかる。私と佐藤さんは下流に向かい出かけたが、いっこうに当たりが無い、しばらく粘ったが諦め、テンバに戻る。高橋さんは10メートルの滝つぼで小ぶりだが3匹ほど上げた。河原で焚き火を始めていると、水野さんが戻って来た。明日行く予定の上流に行き、大きいサイズを3匹釣って来た、ありがとう、これで今夜のおかずは確保できた、焚き火を囲んでおいしい酒を飲み、岩魚の刺身とから揚げと、満足の1日でした。

19日5時半起床、朝の仕度やら、テントの撤収を済ませ、7時15分出発、二股から左の沢に入り30〜40分ぐらいでまた二股に分かれる、ルート図のパーテイは、ここを左に行っているが、この先20メートルの滝に出てけっこう苦労したと書いてあったので、ここを右に行く、するとまた二股に分かれておりここの判断は難しい、左は直登気味、右はなだらかで先は長そう、相談の結果左に進む、沢はいよいよ狭くなり藪こぎ状態となる。水もほとんど無くなり最期の水を補給し、小休止する。いよいよ本格的に藪こぎになるかと覚悟し出発すると、ものの5分もかからず登山道に出てしまった。時計を見ると丁度9時であつた、何ともすんなり出たものだ。勘がいいのかラッキーなのか、とにかく登山道に出ればOKよ。
ここで運動靴に履き替え峠に行ってくる。石碑が3個ぐらいあったか、その中の1つに木の根茶屋跡と彫った石があった。こんな所に茶店があったのか、昔はあったのか? 変に納得し戻る。10時下山開始、最初は平坦で道は良かったがだんだんぬかるんだ所が出てきて、よけて歩いていたが深みにはまり靴はドロドロ道はグチャグチャ、小さい沢であるが十数回越した。おまけに道の崩れている所が2箇所ほどあり、高巻を強いられ、時間がかかった。
道路に出たのは2時過ぎで、3時間以上かかった。ここから又1時間以上舗装道路を歩く、荷が片に喰いこみ痛い、ひたすら歩きようやく、車に戻った。日曜日の為か、ダンプの往来が無かったのがせめてもの救いか。