久しぶりに単独なので電車で出かける。新宿から駒ヶ根への高速バスを予約、バスターミナルに着いて40分程待っている間に色々なところに向かって高速バスが出る。 富士山に向かう人が多いようだ。駒ヶ根に向かうバスは乗客約半分、好きな所に席を取ったが、出発前に全席指定の放送があり、慌てて切符を確認し移動する。途中、双葉サービスエリアに立ち寄り運転手が交代、予定通り駒ヶ根に到着した。このまま菅の台に行くと思っていたら、駒ヶ根駅の近くの営業所で降りて、駅まで2分程歩いてロープウェイ行きに乗り換えしなければならなかった。
千畳敷で登山届けを出して、雨の中を天狗山荘に向かうがガスで何も見えない。宝剣山荘に着いて天狗山荘を尋ねると、夏の時期しかやっていないとの回答から、宝剣山荘に宿泊。部屋は先客がいたが皆単独なので気兼ねが無い。四国から来た若い男性と枝豆をつまみに盛り上がり、三人が空木に向かうというので早めに就寝した。
2日目
小雨の中、トツプスタート(6:10発)で宝剣岳に向かう。雨具を付けての急登で岩場なので気が抜けない。頂上(7:00着)には誰も居ないので岩と標識だけの写真を撮る。 頂上の岩に登るルートを探していると、登ってきた反対側に二段程段差があり登れそうな気もしたが、念願の岩の上に立つことは諦めて下山しようとルートを探す。しかしなかなか下山ルートが見つからない。頂上から見ると鎖場が見えるので、そこを目指して下山を始めてしばらくすると人が登ってくる。何処から来たのか確認しょうと思っていると昨夜同宿した人で、間違いに気付き、登り返して記念写真を撮ってもらう。正しい縦走コースは登った先に目印があった。
空木岳に向かうが岩場は想像したよりも険しい。千畳敷への分岐(7:50)に着いて、 雨が激しくないのでそのまま縦走するが、何も見えないガスの中の岩の多い登山道は歩き難い。若い男性に追い越される。靴ずれが痛くなってきたが、何時もは持っているテーピング用テープを今回は忘れてしまい、休憩し人を待つことにする。程無く同宿した人が来たら、ガムテープを持っていたので応急措置して出かける。
今日は天候のせいか檜尾岳の頂上(10:05)までに会った人は4人で、天候不良から檜尾避難小屋も考えていたが、付近で会った夫婦に木曽殿山荘から約四時間半で来れたとの話から、予定通り先に向かう。
時たまガスが切れて見える緑の中の岩と紅葉の絶景を励みに進むが、岩の多い登山道は雨具を着たままでは体験した事が無いほど困難で、濡れた手袋が冷たいし半袖に雨具一枚の体も寒い。百名山を諦める事も頭を過ぎる。
熊沢岳(12:30)を過ぎた所で会った二人から、木曽殿山荘でキャンセルが有り泊まれるとの情報が入った。明日の天気が悪ければ今日のうちに避難小屋まで行った方が良いし、天候しだいと決めて先を急ぐ。東川岳(14:00)を過ぎ、急な下りで木曽殿山荘が見えてくると急に明るくなり、南駒ヶ岳が山容を表し周囲の山に日が当たってくる。
山荘に着いて(15:00)ベンチで一息入れていると、2階の窓から昨夜同宿した人が窓から顔を出して泊まる様に進めてくれる。しかし、濡れた物を庇に吊してから受け付けに行くと「予約が無い人は宿泊させていません」とかなり強気な姿勢だ。泊めないのか再度確認すると渋々泊めてやるという感じ。山荘は一階が食堂、二階が雑魚寝の大部屋で、食事も寝る場所も一人一人場所が指定され堅苦しい感じがした。昨夜宝剣山荘で同宿した人とは離れてしまい、階段の所に指定され、人の行き来でなかなか眠れなかった。
3日目
五時半に朝食、ごった返しているので最後に小屋を出て(6:20発)昨日の分まで景色を楽しみながら登る。途中からは岩場の連続で鎖場等が多くなり、ステッキをザックに収納し、三点支持を忠実に守り空木岳に登頂(7:00着)。
頂上では先発した団体がまだ居り写真が撮れない。最後まで残り、思う存分写真を撮る。避難小屋から登ってきた老夫婦と話すと「八月に来たときは雷にあい檜尾避難小屋に泊って空木岳に来られなかったので今日改めて来た」との話で、泊まった時の恐怖等共通の話題があり楽しい時間を過ごす。最後に私のザックを見て避難小屋泊の荷物とは思わなかつた様で、荷物の少なさに驚いたようだ。この夫婦は二人で四十キロ位の荷物を持ってテントや避難小屋泊で山を楽しんでいるとの事、すごい夫婦である。
下山道は岩も少なく歩き易い。池の平避難小屋(11:50着)に着くと、先発した団体が休憩しており賑やかである。小屋も大きく良く出来ているし、水も豊富に出ているので、持って来た食料を全て料理し食べ尽くす。小屋を出たのは私が最後で、途中日帰り登山者二人に追い越され、私の歩いている姿に同情してくれたのか、長野市から来たという男性が車で来ているので良ければバス停まで乗せると言う。地獄に仏である。迷惑を掛けない様に歩こうとしても少しづつ遅れる。駐車場(14:00着)に2分遅れで着いて菅の台バス停まで乗せてもらい、謝礼を渡そうとしたらそんな心算で乗せたのでないと断られてしまった。伊那バス営業所で帰りのバスを予約、日帰り温泉で汗を流し駒ヶ根インターから乗車。心配した通り中央高速で渋滞があり2時間遅れて新宿に着くが、終電に間に合わないので東京駅から高速バスで帰宅した。
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